ポルトガルには文化遺産として12か所、自然遺産として1か所が登録されてい
ますが、その代表的なものを見ていきたいと思います。
ポルトガルの遺産は、そのたどってきた歴史から、宗教に関するものが多くな
っています。
バターリャ修道院はその代表と言えるでしょう。
ドミニコ修道会の修道院ですが、ポルトガルの後期ゴシック建築の傑作と言わ
れています。
切妻の屋根と、たかくそびえる尖塔が特徴となっており、その美しさは見る人
を驚嘆させています。
歴史をたどると、14世紀後半に建設が開始されています。
当時のカスティーリャ王国とポルトガルの間で行われた戦争で勝利したことを
聖母マリアに感謝するために建設されたのです。
ポルトガルが国として独立したという象徴ともなっているのです。
2世紀に渡って建設が続けられ、その間に7人の王が在位して、15人の建築家が
携わったと言われています。
バターリャ修道院の建設を通じて建築技術の進展と、芸術様式の確立が実現で
きたのでした。
長期に渡る建設のため、途中でいろいろな建築様式が導入されています。
建築物として非常に貴重なものになっていったのでした。
それから、「シントラの文化的景観」です。
シントラは11世紀ごろの記録にも残っている地域で、首都リスボンに隣接する
都市です。
詩人バイロンによってエデンの園と評されているほど美しいところであったの
です。
世界遺産には、シントラ宮殿、ペーナ宮殿、ムーア城跡、レガレイラ宮殿が登
録されており、それぞれ見事な形で残されているのです。